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アートってよく分からないんだよね

「アートってよく分からないんだよね」


よく、そんな言葉を聞きます。


その気持ちは…


よく分かります。


特に最近の現代アート。


僕も「コレの何がアートなんだろう?」


と感じることはよくあります。







ただ


「アートってよく分からない」


という入口から入るのは


非常にもったいないなと感じています。


アートに限らずですが。


「分からないから~」という言葉の裏には「わかろうとしない」がある。


その言葉を入口に持ってきてしまうと


“感性”の扉が閉まってしまいます。


アートは、人の“感性”の扉を開くキッカケ。


分かろうとしなくていい。


概念を入れずに、ただ興味を寄せてみる。


それを入口として薦めています。









僕の描く作品には


具象的な龍を描いた作品と


抽象的な表現の作品があります。


当然具象的な龍画が分かりやすく好きという方は多いのですが


実はそれと同じくらい


抽象画の作品に惹かれるという方が多いのです。


具象には具象の


抽象には抽象の


楽しみ方があることに気が付きます。






人がその作品に惹かれるのは


単純に色味やテイストが好みなのかもしれない。


作品のコンセプトに共感したのかもしれない。


家やお店に飾ろうと思った時のワクワク感かもしれない。


誰かにプレゼントしたいと想像したときの、大切な人の笑顔かもしれない。


アーティストが作品に込めた想いかもしれない。


アーティストの人柄や人生観、ここに至るまでのストーリーかもしれない。


この絵に社会的価値の高さを感じたからかもしれない。


この絵が自分を呼んでるような氣がしたからかもしれない。


自分の人生観に重なるからかもしれない。


そもそも根拠は無いのかもしれない。






見て、感じて、味わってみる。


僕がアートが好きな理由は


その余韻を感じる時間が好きだから。





いろんな味が感じられます。


和食のような洗練された味わいから


ジャンクフードのような元氣の出る味。


多くの人々に親しまれやすい味


一部の人にしか理解できないようなマニアックな味


上流階級の人しか味わえない高級素材を使った気品を感じる味


見た目は派手だけど繊細な味


見た目は地味に見えるけど力を感じる味


ストーリーやエンタメ性で楽しませてくれる味





どれも素敵なアートだと思うし


それぞれの味わい方があって楽しい。


アートは、食事と同じ。


人生を豊かにしてくれます。


食事は主に“味覚”や“嗅覚”で楽しむ。


絵画は主に“視覚”や“聴覚”で楽しむ。


どちらも“五感”を使って楽しむ同じアートです


ただ生活必需品という認識がないためか


日本の教育にアートが根付いていないためか


アートに対する価値を多くの人は認識していません。






僕は「龍」という題材を扱っていますが


そこにはひとつの使命のようなものがあると思っています。


それは


アートと社会との繋がりをつくること。


龍は不思議と誰もが知り愛される空想上の存在。


龍はアート業界全体で捉えるなら、ニッチな分野です。


でも、「分かりやすい」。


日本人として、縁起物として親しまれてきた龍だからこそ


アートに興味がない人でも捉えやすく


アートに興味を持つキッカケになりうる。


社会/アート/文化/精神性の接点となるこの領域に


とても可能性を感じています。





龍はひとつの入口。


それを元に多くの人にアートに触れてもらうことで


アートを「特別なもの」ではなく


生きる感性や思考力を育てる身近なものとして


社会に貢献していく。


それが僕に与えられた「道」なのだと思っています。




【龍の宴~Dragon carnival~】

個展来場者参加型アート。来場者の皆さんにキャンバスにパステルで描いてもらい、その後原田の手によってカオスから調和を生み出す参加型アート。


 
 
 

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